《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「売れっ子さんって、
やっぱりすごいんですね……」



独り言のように呟いたら、
洸さんはフッと笑いをこぼす。



(………? あたし、何か
おかしなこと言ったかな……?)



「いずれは、お前もそうなる。

人事のように言ってる
場合じゃないぞ」



「えぇっ? そ、そんな、
あたしは……」



あたしも“売れっ子”? 

そんなの、とても想像
できないし……。



「あ、あたしは……まだ
まだです」



無理ですとかできませんって
言ったら怒られるから、
そう答えてごまかした。


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