《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
いつかあたしに、洸さんの
ようにまばゆいライトを
浴びて輝く日が来るなんて――

あたしにはまだ、これっ
ぽっちも想像がつかない。



地味で少しもかわいくない
あたし。

今日だって、服もトレーナーに
ジーンズのダサいカッコだ。



こんな、あたしが――…。



「……仕方ないな。

そんなに自信がないなら、
手始めのレッスンをさっそく
始めてやるよ」



まるであたしの心の声が
聞こえてたんじゃってくらい
ピッタリのタイミングで、
洸さんが言った。



「え? レッスン?」


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