《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「あぁ。本当はここ数日は
スケジュールがハードだから、
その後でいいかと思って
たんだが、どうやら早い
方がよさそうだ」



独り言のように言うと、
洸さんは瀬戸さんに目を向けて、



「夜に1時間くらいなら、
全員時間とれるか?」



「1時間ですか? 
そうですね――まぁ、
大丈夫でしょう」



瀬戸さんの返事を聞いた
洸さんは、満足そうに頷いて、



「決まりだな。

楽しみにしてろ、千夜子」



「え……た、楽しみって……」



当分は付き人だって
言ってたのに、いきなり
レッスンなんて何をするの?


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