《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
あたしは鏡に映る自分を
見ながら、しばらく呆然と
してた。



(こんなの着るの……?)



説明を聞いてる時にわかった
けど……ハッキリ言って、
あたしには今まで全く縁の
なかったかわいい服だ。

それこそアイドルの服みたいに。



(こんなの、恥ずかしいよ……。
スカートなんてすごく
短いし……)



「どう、千夜子ちゃん?

わかんないとこないか~?」



カーテン越しにリュージ
さんが気遣う声がかかって、
思わずビクッとなる。



(どうしよう……嫌です
なんて言ったら、迷惑
かけちゃうんだよね……)


_
< 141 / 480 >

この作品をシェア

pagetop