《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
小さな覚悟を決めて返事
したら、洸さんも満足そうに
微笑んで、しっかりと
頷いてくれた。



「決まりだな。

――彰、エミルに連絡してくれ。
特別レッスンで頼むって」



洸さんの要望に、瀬戸さんが
運転しながら短く答える。



「了解。

――それじゃあ仁科さん、
明日からあなたは、夕方
からレッスンに入って
もらいますね。

付き人の仕事は日中だけで
いいです」



「わ、わかりました。

あの、エミルさんって
いうのは?」



「うちの事務所の研修生を
一手に指導してる、スペシャル
トレーナーです。

仁科さんには彼女特製の
特別プログラムでお願い
しますので」


_
< 190 / 480 >

この作品をシェア

pagetop