《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
あたしはハッとして、



「あ、いえ、大丈夫です!」



「え? いやいいよ。
その体じゃキツいだろ」



「大丈夫です。

だってこっちも、あたしの
仕事だから……」



昼間のあたしは、付き人。



一人じゃ持ち切れない
荷物があるから一緒に
運んでたのに、それじゃあ
迷惑かけることになっちゃう。



(レッスン始まったら昼間は
ボロボロかなんて、洸さんに
言われたくないもんね……)



もう一度『大丈夫です』と
言って、あたしは抱えてた
荷物をよいしょと持ち直した。


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