《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
数分で荷造りを終えると、
最後にサングラスをつけて
あたしを振り返り、



「行くぞ」



「はいっ」



洸さんと瀬戸さんについて、
一緒に楽屋を出る。



二人が並んで明日の予定を
話しながら歩いてる後ろを、
あたしはチョコチョコ
ついて行ってた。



そんなに広くない通路を
しばらく進み、まもなく
玄関という時――
前の二人が、突然ピタッと
足を止める。



(……………?)



どうしたんだろう。



あたしは二人の肩の間から、
前を伺ってみた。


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