《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
こっちはごく普通の感じの
人だから、マネージャーとか
付き添いなんだろう。

つまり、あたしと同じ。



「そうか?

おかげさまで、それなりに
多忙なんだ」



洸さんがそう答えた。



よく知る相手に話す、
親しい口調。



女の人の方のセリフでも
察しがついたけど……
本当に、けっこう仲のいい
人みたい……?



「本当に? あたしは
てっきり、避けられてるの
かと思ってたわよ」



女の人の発言に、洸さんは
首をかしげて即答する。



「避ける? オレがどうして
聖恋(セレン)を避けなきゃ
いけない?」


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