《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
聖恋さん達が端に避ける
形であたし達はすれ違い、
マネージャー同士だけが
会釈を交わして、互いの
連れを引っ張るように
歩いていった。



あたしはそれをオロオロと
見比べながら、小走りに
二人の後ろをついていく。



「挑発してどうするんだ、洸。

彼女の性格はよく
わかってるだろう?」



ある程度距離があいてから、
瀬戸さんがそうたしなめた。


だけど洸さんは、それにも
ふて腐れた顔をして、



「挑発も何も、事実を
言ったまでじゃないか」


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