《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「エミルのプログラムは、
それなりにこなしてるん
じゃないか。

できればもっと、呼吸を
意識しろ。

あと、腹筋とヒップラインを
もう少しどうにかしたいが――
エミル、その辺りは?」



「もちろん、わかってるわよ。

基礎も頭に入ってるし、
これから新しいプログラム
入れてくつもり」



すんなり答えたエミルさんに、
洸さんは満足そうに頷いて、



「それじゃ、今後はそれに
重点をおいて、この調子で
続ければいい。

が―――…」



(…………“が”?)



よかった、たいしてきつい
ことは言われなさそうと
安心してたあたしはビクッと
固まる。


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