《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「ったく……いちいち
うるさいヤツだな……!」
洸さんは忌ま忌ましげに
舌を打ち、あらぬ方向に
視線をそらす。
あたしは二人のやり取りに
ア然となって、どうして
いいかわからなかった。
……瀬戸さんの言うとおり、
集中できなかったのは、
スタジオを出る前の一件のせい。
今考えても仕方ないって
思っても、聖恋さんの声や
顔が、どうしても頭の隅に
ちらついて。
時々意識がそっちに
行っちゃってるの……みんな
ちゃんと、気づいてたんだ……。
_
うるさいヤツだな……!」
洸さんは忌ま忌ましげに
舌を打ち、あらぬ方向に
視線をそらす。
あたしは二人のやり取りに
ア然となって、どうして
いいかわからなかった。
……瀬戸さんの言うとおり、
集中できなかったのは、
スタジオを出る前の一件のせい。
今考えても仕方ないって
思っても、聖恋さんの声や
顔が、どうしても頭の隅に
ちらついて。
時々意識がそっちに
行っちゃってるの……みんな
ちゃんと、気づいてたんだ……。
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