《完》シークレット･ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

｢……ごめんなさい｣



やっとのことで、色んな
意味を込めてそう謝ると――

瀬戸さんがフォローする
ように、すぐに答えてくれた。



｢仁科さんがそんなに
落ち込まなくていいですよ。

本当に、悪いのはコイツ
ですから｣



｢彰っ、コイツってなんだ――｣



｢いいから。ちゃんと説明しろ。

どうせ、いずれ話さないと
いけないことじゃないか｣



静かだけど、有無を言わせない
強さを込めて瀬戸さんが言う。

こういうところは、やっぱり
さすが洸さんのマネージャー。



｢…………っ｣


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