《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「えぇ。車はちゃんと
駐車場に運びましたから、
安心して行ってらっしゃい」



「い、行ってらっしゃい
じゃないですよーっ」



瀬戸さんは何も疑問に
思ってないの!?


おかしいじゃない、
どう考えてもっ。



内心そう叫んだけど、瀬戸
さんはコロコロと笑って、



「そんなに構えることじゃ
ないでしょう?

せっかくのオフですから、
洸も頑張ってるあなたを
労いたいんですよ」



「え……ま、まさかそんな……」



たしかに、あたしも洸さんに
合わせてずっと休みなしで
働いてたけど。


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