《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
……それは、何?



わざわざスケジュールを
変えて、オフを早めて。



そこまでしてあたしに
見せたいものって……

そして見せたい理由って、
何なの――…?



戸惑うあたしに洸さんが
告げたのは――思わず胸が
ドクンと跳ねるような、
意味ありげな言葉だった。



「今のお前に、一番
足りないものを見せてやる。

いいから、黙ってろ」



「あたしに……足りない
もの……?」



やっぱり、ただオフを一緒に
過ごそうなんてことじゃ
なかったんだ。


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