《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
複合ビルらしいエレベーターの
壁には、各階に入ってる
テナントの社名を書いた
案内プレートがかかってた。
そのうちのひとつに、見覚えの
ある社名を見つけたんだ。
そう――株式会社ウィング
ビジョン。
あたしも契約を交わした、
洸さんとあたしの、所属事務所。
(え……でも、会社があるのは
渋谷だよね?
こんな所、あたし知らない……)
そう思ってたら、ここまでは
ずっと黙ってた洸さんが、
やっと説明してくれた。
「うちの事務所は、養成
スクールも経営してる。
こっちにはその教室や
事務所があるんだ」
_
壁には、各階に入ってる
テナントの社名を書いた
案内プレートがかかってた。
そのうちのひとつに、見覚えの
ある社名を見つけたんだ。
そう――株式会社ウィング
ビジョン。
あたしも契約を交わした、
洸さんとあたしの、所属事務所。
(え……でも、会社があるのは
渋谷だよね?
こんな所、あたし知らない……)
そう思ってたら、ここまでは
ずっと黙ってた洸さんが、
やっと説明してくれた。
「うちの事務所は、養成
スクールも経営してる。
こっちにはその教室や
事務所があるんだ」
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