《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「あ…………!」



気づくとそこはもうスクールの
一室みたいで、洸さんが
立ち止まったすぐ傍にある
出入口から、掛け声のような
声が聞こえてきてた。



「入るぞ」



促されて中に入ると、予想
どおりそこはかなり広い
レッスン場。


バレエスクールみたいに、
奥の壁は全面が手すりの
ついたガラス張りになってる。



そして中には20人くらいの
男女がいて、今は曲に
合わせてダンスを踊ってる
真っ最中だった。



「はいっ、しっかり足上げて!

――ミナッ、笑顔消えてる!
そんな顔で踊って誰が喜ぶのっ」


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