《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
はじまりの、舞踏会へ
☆☆☆☆☆
「……なんかあった?
千夜ちゃん」
璃子さんの声に、ピクッと
体を震わせる。
短いお昼休憩の時だった。
朝からずっと一緒だったけど、
みんなあまり深くは
聞かないでいてくれた。
風邪気味でしんどいって嘘を
ついたせいもあるだろうけど。
でも、何かおかしいって
みんな気づいてたんだろう。
特に璃子さんは同じ女だから
敏感に察したのかもしれない。
――あたしの様子が
おかしいのは、体調不良の
せいなんかじゃないってことに。
_
「……なんかあった?
千夜ちゃん」
璃子さんの声に、ピクッと
体を震わせる。
短いお昼休憩の時だった。
朝からずっと一緒だったけど、
みんなあまり深くは
聞かないでいてくれた。
風邪気味でしんどいって嘘を
ついたせいもあるだろうけど。
でも、何かおかしいって
みんな気づいてたんだろう。
特に璃子さんは同じ女だから
敏感に察したのかもしれない。
――あたしの様子が
おかしいのは、体調不良の
せいなんかじゃないってことに。
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