《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
そう……ただあたしが
勝手に傷ついて、勝手に
おかしくなってるだけ。


洸さんは、昨日までと何も
変わらない。



「本当に? でもなんか、
洸への態度がおかしいじゃない。

洸だって気づいてるわよ」



「そんなこと………」



ないって言いたかったけど――
実際、璃子さんの言うとおり
だっていうのはわかってた。



言葉を切ってしまった
あたしに、璃子さんは励ます
ようにポンと肩に手を置いて、



「何があったか知らないけど、
洸に関することなら、ちゃんと
本人にも言った方がいいよ?

なんせ洸は、千夜ちゃんに
すっごい目をかけてるんだから」


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