《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「本当は、あたしじゃ
なくても……よかったの
かもしれない……」



「え―――千夜ちゃん……?」



『何言ってるの?』と、
璃子さんが目を真ん丸にした。



でもそれを見ると逆に
あたしは止まらなくなって、
どんどんと自虐的な言葉が
口をついてしまう。



「だってやっぱりあたし、
そんなに綺麗でもないし。

あたしに洸さんのペア
なんて務まるとは……」



「千夜ちゃん? どうしたのよ?

何急に後ろ向きなこと
言ってんの!
昨日まですっごく張り切って
レッスンしてたじゃない」


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