《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
いよいよ出口のドアが見えて
泡を食って叫んだあたしに、
洸さんはチラリと視線を走らせ。
そしてこれっぽっちも迷いの
ない声で、こう言った。
「撮影なんざくそくらえだ。
今はそれどころじゃない」
「は――――…?」
……どういうこと?
何を言ってるの、洸さん?
わけがわからなくて、
もはや呆然とするあたし。
そんなあたしを連れて、
とうとう洸さんは建物を
出てしまった。
路上でタクシーをつかまえると、
有無を言わせずあたしを
押し込んで発車させる。
_
泡を食って叫んだあたしに、
洸さんはチラリと視線を走らせ。
そしてこれっぽっちも迷いの
ない声で、こう言った。
「撮影なんざくそくらえだ。
今はそれどころじゃない」
「は――――…?」
……どういうこと?
何を言ってるの、洸さん?
わけがわからなくて、
もはや呆然とするあたし。
そんなあたしを連れて、
とうとう洸さんは建物を
出てしまった。
路上でタクシーをつかまえると、
有無を言わせずあたしを
押し込んで発車させる。
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