《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「――それって――…?」



前に洸さんが言ってたこと?


聖恋さんは人気が出ると、
奢りで固まったつまらない
人になってしまったって。



表情で意図を察してくれた
洸さんは、軽く頷いて、



「そういうことだ。

出会った頃はハングリー精神が
あって、面白いヤツだと
思ったけど。

マスコミに嗅ぎつけられた
時には、もうほとんど
形だけだった。

だからいい機会だと思って
終わらせたんだよ。アイツは
納得してなかったけどな」



「じゃあ……それで聖恋さんは、
ケンカ別れだって……?」


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