《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
洸さんはもう一度、確かめる
ようにゆっくりと、



「オレが、お前じゃなきゃ
ダメだと言ってる理由が。

もっとはっきりした形でないと、
信じられないのかって
聞いてるんだ」



「え……か、形って……?」



なんのこと?


洸さんの言おうとしてる
ことが、よくわからない。


でも、



「形じゃないからとかじゃ
……ないです。

全部、あたしが弱いからで……」



あたしがもっと、洸さんを
信じてればよかっただけのこと。

それなら聖恋さんの話にも、
惑わされることなんてなかった。


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