《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「観覧車? って、今から
じゃもう無理じゃ……」



よく知らないけど、あれって
一周するのにけっこう時間
かかるから、こんな閉園
ギリギリじゃ乗れないんじゃ
ないだろうか。



そう思ったけど、洸さんは
構わずに敷地の奥の方に
ある観覧車を目指して
進んでいく。



でも到着すると、案の定、
今まさにスタッフがゲートに
閉鎖の鎖をかけようとしてる
ところだった。



(やっぱり。っていうか、
なんで進んでくの――?)



明らかにもう終わってるのに、
洸さんは迷うことなくズン
ズンと進み、スタッフに
近づいた。


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