《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
落ちていた照明が瞬時に
輝きを取り戻し、止まっていた
アトラクションも動き出す。



それだけじゃなく、照明は
全て夜間用のライトアップに
切り替わったのか、さっき
までよりまばゆさを増した
色とりどりなものに変わってた。



地上からかすかに流れてくる、
陽気なメロディー……。



「ど、どうなってるんですか!?」



閉園したはずの園が、また
活動を始めるなんて。



「閉園後の時間を貸し切った。

一度停止したのは、来場客の
混乱を招かないためだよ」



うっすらと笑みを浮かべて、
サラリと答える洸さん。


_
< 365 / 480 >

この作品をシェア

pagetop