《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「貸し切った? そんな
ことできるんですか!?」



「できるんだよ。

ま、金がかかるから一般人は
したことないだろうけどな」



――じゃあつまり、洸さんは
お金を払ってそれを
やったってこと?

でもそんなこといつの間に?



「お前に飲み物を買いに
行かせてる時にな。

ここの支配人とは面識が
あるから、直接手配した」



ポンポンと胸の辺りを
叩いて笑う。携帯でって
意味かな。



「だから、これからが
本番って……」



ようやく意味がわかって、
あたしはトサリと固い
背もたれに倒れ込んだ。


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