《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「洸……さん………」
トクトクと、速い鼓動が
聞こえる。
これはどっちの音だろう?
身を寄せ合った二人の鼓動は
溶け合ってしまってるから、
わからない。
「いいか千夜子。
オレがこんな話をするのは
今夜が最後だ。
でも、もう二度と忘れるな」
「は、はい……」
心地よい鼓動を聞きながら、
あたしは素直に返事をする。
自分でも思ったから。
今この瞬間を、決して
忘れちゃいけないって。
「もう一度だけ言う。
千夜子……お前は変われる。
オレは、変わったお前を
見ていたい。
――ずっと――…」
_
トクトクと、速い鼓動が
聞こえる。
これはどっちの音だろう?
身を寄せ合った二人の鼓動は
溶け合ってしまってるから、
わからない。
「いいか千夜子。
オレがこんな話をするのは
今夜が最後だ。
でも、もう二度と忘れるな」
「は、はい……」
心地よい鼓動を聞きながら、
あたしは素直に返事をする。
自分でも思ったから。
今この瞬間を、決して
忘れちゃいけないって。
「もう一度だけ言う。
千夜子……お前は変われる。
オレは、変わったお前を
見ていたい。
――ずっと――…」
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