《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
後輩達はもちろん、別事務所の
モデルさんでも面識のある
人が多いみたいで、洸さんは
入ってくるなり色んな人に
挨拶されてる。



涼しい顔でそれに答えて、
やがて洸さんはあたし達の
いるテーブルの方へ歩いてきた。



「洸さん、お疲れ様でーす!」



元気に挨拶するみんなに
軽く手をあげて、



「お疲れ。

たまたま近くまで来たんで、
差し入れだ。

みんな頑張ってるか?」



そう言って、瀬戸さんと
分けて持ってた紙袋を
ドサッとテーブルに置く。



「頑張ってますよ!

――あ、ロールケーキだぁ!

これ超おいしいやつじゃない!?」


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