《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
そうだ……これってつまり、
内緒話。
洸さんが周りにバレない
ように注意しながら、
あたしに声かけてくれたんだ。
「かわいい顔するように
なったじゃないか。
そんなにオレと話が
できなくて寂しかったか?」
「そ、そんな……!」
本当は図星だけど、こんな
言い方されたらハイそうです、
なんて素直に答えられない。
前を見たまま極力小さな
声でもらすと、洸さんは
声を殺してククッと笑って、
「強がってもムダだ。
顔に書いてあった」
「……………」
ならわざわざ聞かないで下さい。
あたしは半分ふて腐れて、
心の中でだけそう答えた。
_
内緒話。
洸さんが周りにバレない
ように注意しながら、
あたしに声かけてくれたんだ。
「かわいい顔するように
なったじゃないか。
そんなにオレと話が
できなくて寂しかったか?」
「そ、そんな……!」
本当は図星だけど、こんな
言い方されたらハイそうです、
なんて素直に答えられない。
前を見たまま極力小さな
声でもらすと、洸さんは
声を殺してククッと笑って、
「強がってもムダだ。
顔に書いてあった」
「……………」
ならわざわざ聞かないで下さい。
あたしは半分ふて腐れて、
心の中でだけそう答えた。
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