《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
洸さんはそんなあたしの
思いまでも敏感に察したのか、
少しだけ声のトーンを
優しくして、
「怒るな。
……オレがわざわざ会いに
来た、本当の相手は誰か。
わかってるだろ、千夜子?」
(……………っ!)
心臓がボールのように
ポンと跳ねる。
話もしてくれなかったし、
完全な自惚れだって諦めて
たんだけど……
もしかしたら、外れて
なかったのかな?
(みんなに差し入れするのを
口実に――あたしを、
見に来てくれた――?)
そう考えた瞬間、頬が
カァッと熱くなる。
_
思いまでも敏感に察したのか、
少しだけ声のトーンを
優しくして、
「怒るな。
……オレがわざわざ会いに
来た、本当の相手は誰か。
わかってるだろ、千夜子?」
(……………っ!)
心臓がボールのように
ポンと跳ねる。
話もしてくれなかったし、
完全な自惚れだって諦めて
たんだけど……
もしかしたら、外れて
なかったのかな?
(みんなに差し入れするのを
口実に――あたしを、
見に来てくれた――?)
そう考えた瞬間、頬が
カァッと熱くなる。
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