《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
     ☆☆☆☆☆



その後は、本番と同じ音楽を
流しながら、プロデューサーの
指導のもと、段取りの復習が
また入念に行われた。



モデル達は衣装は身につけて
ないけど、本番さながらに
次々とランウェイを歩く。



あたしも恥ずかしさや
洸さんが見てる緊張を
感じつつも、精一杯頑張った。



プロデューサーは気になる
ことがあれば進行を止め
注意をするけど、あたしだけ
ひどいダメ出しをされるって
ことはない。



いつの間にかあたしは、
先輩達と肩を並べるくらいに
モデルらしくなってた。


――本当に、洸さんのおかげだ。


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