《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
彼と話をしてる相手。



スーツを着たあたしと
同年代くらいの男の人に、
見覚えがあるような気がした。



でもまさか……いくら
なんでも、そんな偶然って
ないはず。



あたしは自分の勘違いだと
思って、さらに目を
こらしてみる。



(あ……あの胸章――…)



ジッと見てたら、胸に
つけてる名札でわかった。



あれは、この会場の関係者が
つけてるもの。


ということは、あの人は
会場の運営スタッフだ。


きっと照明か何か、演出上の
ことでプロデューサーと
話をしてるんだろう。


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