《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
死んでもいいって思うくらい、
嬉しかった。



あぁ、あたしにも人並みに
恋をする資格あったんだ、って。


一生懸命変わろうとしたの、
先輩にも伝わったんだ、って。




あたしと水瀬先輩はつきあい
始め――あたしはすごく、
幸せだった。



一緒に学食でご飯食べたり、
休日にデートしたり。



先輩の話はいつも面白くて、
優しくて――あたしには
もったいないほど、素敵な彼氏。



そう、思ってた。



………あの時までは、
心の底から。



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