《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
それからしばらく待ってると、
5分もたたないうちに
あたしの目の前の道路に
1台の車が停車する。


シルバーの車体で、なぜか
窓にはカーテンがかかってた。



その車の後部席のドアが
開き、顔を覗かせたのは
サングラスをつけたままの
洸さん。



「乗れ」



「えっ!?」



この車に? で、でも
知らない人の車になんて……。



「何モタモタしてる。

人目につくだろーが!」



「はっ、はいっ……!」



洸さんに鋭く叫ばれると、
はっきり言って怖い。


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