《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
覆いかぶさる体を必死に
押し返しながら叫ぶ。



でも先輩は、やめようとは
しなかった。



『なんでだよ。オレのこと
好きなんだろ?

だったらいいじゃん』



『でっ、でもっ。

あたし達まだ高校生だし、
それにこんな所で――!』



あたしのそのセリフに、
先輩は小さく舌打ちした。



『チッ』って、本当に、
嫌そうに。



『なにカタブツじみたこと
言ってんだよ〜?

まさか、まともになったのは
見た目だけとか言わないでしょ?

あんま、オレシケさせない
でって』


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