《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
だって、こんなにかっこいい
人が、あたしみたいに地味で
いけてない女の子をそんな
目で見るはずない。



だから今のあたしには、
もうそういう心配は無縁。



それに……そう言えば洸さん、
ビジネスだとか言ってた
ような……。




「……なに百面相してるんだ?

何か聞きたいことがある
なら自分から聞けよ」



急に言われて、あたしは
ビクッとして横を見る。



洸さんはサングラスを外して、
シートの背もたれに悠然と
背中を預けてた。



……久しぶりにちゃんと
見る、あまりに整いすぎた
綺麗な顔にドキッとする。


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