《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
洸さんもあたしより年上に
見えるけど、運転席の男の
人はまだもっと上に見えた。
横顔だからあんまよく
わかんないけど。
「うるさいな。いいだろ、
オレが個人的にスカウト
するんだから」
洸さんは顔をしかめて
うるさそうにそう答える
けど、運転手さんも負ける
ことなく、
「個人的なら好き勝手
振る舞っていいってこと
じゃないだろ。
お前の品格が疑われるぞ」
「何が品格だ。“評判”か
“世間体”の間違いだろ。
――いいんだよ。
コイツはオレが面倒見る
から、周りに世話はかけない」
_
見えるけど、運転席の男の
人はまだもっと上に見えた。
横顔だからあんまよく
わかんないけど。
「うるさいな。いいだろ、
オレが個人的にスカウト
するんだから」
洸さんは顔をしかめて
うるさそうにそう答える
けど、運転手さんも負ける
ことなく、
「個人的なら好き勝手
振る舞っていいってこと
じゃないだろ。
お前の品格が疑われるぞ」
「何が品格だ。“評判”か
“世間体”の間違いだろ。
――いいんだよ。
コイツはオレが面倒見る
から、周りに世話はかけない」
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