《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「あ、あの………っ」



ちょっと待って。


さっきからこの人達は何を
話してるの?



スカウトとか面倒見るとか――
正直いてもたってもいられ
なくて、あたしは二人の
会話に割って入ってた。



「ど、どういうことなんですか。

ちゃんと……説明、して下さい」



ありったけの勇気を振り
絞って、洸さんに告げる。



洸さんは運転席からあたしに
視線を移し、憮然とした
顔でジッとあたしを見ると、



「説明するのはかまわない
けどな。

一応聞くけど、お前、
オレに自己紹介をさせる気か?」


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