《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「はっ……?」



自己紹介させる気か、って?



(え……自己紹介してくれ
なきゃ、誰かわからないん
じゃ……)



あたしの思ったことは、
決しておかしなことじゃ
なかったと思う。



でも、あたしの表情から
それを読み取ったらしい
洸さんは、心底呆れたように
特大のため息をついて、



「……いい度胸だ。

2回も足を運ばせて、
待たせて――その上これか。

おもしろいじゃないか」



「えっ、えぇっ!?」



おもしろいとか言いながら、
目が全然笑ってないんですけど!?


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