《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「……………!」



思わずウッと言葉に詰まる
けど、でもそのとおりだ。



(洸さんだって
わかってるんじゃない。

それじゃなおさら――…)



「でもそれは、今の自分に
自信がないからだろ。

それが、本当のお前なのか?」



「えっ――――!?」



きっとあたしの目は、
真ん丸になってたかもしれない。



だって、こんなことを
聞かれたのは、初めて
だったから。



(“本当のあたし”か――?)



……わからないよ。


そんなこと、考えたことは
一度もなかった。


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