蕪坂オカルト倶楽部!

「何だ何だってうるさいわね……。いい? よく聞きなさい。貴方このままだと大変な事になるわよ?」

女性は腕組みをしながら暁斗を睨み付ける。

かなり小柄だが、蕪坂高等学校の制服を着ているので、どうやらこの学校の生徒のようだ。

腰まで伸びた長い黒髪を風になびかせながら、やや切れ長の瞳でジッと暁斗見据えていた。

「た…….大変な事?」

女生徒のその異様な圧力にたじろいた暁斗は、またも間抜けな声を発してしまう。

「そう、大変な事よ? このまま放置しておいたら普通で死亡、良くても時給300円で終身雇用の未来しか待っていないわ」

「ええっ!? マジで!? 最低賃金大幅に割ってんじゃん!!」

女生徒のとんでも発言に混乱し、ツッコミ所を間違える暁斗。
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