君は狼、(仮)
気まずい沈黙が続き、沈黙を破るかのように智史が口を開いた。


「あの...さ。なんか気まずいのも嫌だしこれからも友達として仲良くしてくんねーか?」


「あ..。うん。こちらこそ!」


意外だった。もう智史は話しかけてくれないんじゃないかって思ってたから。


嬉しかった。でも苦しかった。


だって智史は私の事なんて全然好きじゃないってわかるんだもん。



私はこんなに悩んでたけど、智史にとってはたくさんされる告白の中の一つなんだもんね。


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