君は狼、(仮)


美姫が来なくなって一週間がたったある日,
俺がいつものように美姫を待っていると道路の向こう側に美姫の姿が見えた。



俺は思わず美姫の名を大声で呼んだ。



美姫は俺に気づき,一瞬驚いた顔をした後
嬉しそうな顔をしてこっちに駆け寄ってきた。



その瞬間,だった。




キキーッ,ドン


トラックのけたたましいブレーキ音と鈍い音。
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