君は狼、(仮)


『手術中』と書いてあるランプの光が消え,お医者さんが出てきた。



「美姫は!?美姫は助かるんですか!?!?」



美姫のお母さんがお医者さんに詰め寄っていた。



お医者さんは困ったように頭をかき,間を開けて言った。



「出血量が多いので,今は何とも言えません。おそらく今夜が峠でしょう。」



と。



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