Kiss♥Kiss
「あんた転入生?」


後ろから声をかけられ振り返ると、
モデル並みにカッコ良い男子生徒が
綺麗な瞳で私のことを
見つめていた。

でも、初めて会った人に
‘‘あんた’’はなくない!?



それを少し不満に感じた私は、

「そうですけど・・・」

・・・と冷たく言い払った。




綺麗な瞳はまだ私に
向けられている。


「・・・教室行くんで」


どうしたらいいのかわからない私は、
とにかくその場から立ち去りたかった。


「クラスまで連れてってやる。
 どうせ場所もわかんないんだろ?」


「・・・」


‘‘結構です’’

そう言いたかったけれど、
教室の場所なんかわかんないし・・・

「・・・ありがとうございます」



そうして結局連れてってもらうことにした。







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