俺様幼なじみは婚約者!?
あたしの叫び声がリビングまで届いたのか寝室と呼ぶに相応しい所に優牙が来た
「どうかしたか?」
「あ、あれ・・・!」
あたしはベットに指を指しその方向に優牙の視線が向けられた

「は!?な、なにあれ」
「知らないよ・・・あたし部屋見たけど布団とか無かったし多分ベットあれ一つしか無いと思う・・・」
どうしよう、としゃがみ込むあたしを支えてくれた優牙
「どーもこーもねぇよ。あれしか無かったら仕方ねぇし諦めろ。」
諦めが良い優牙に少し感心する
まぁ意識しなきゃいい話なんだけど、意識しちゃうって!
「優牙は嫌じゃないの?」
あたしと同じベットで、そう言うとフッと笑みをして言った
「別に。寧ろ・・・いや。何でもねぇ。」
「?そう、なら良いんだけど」
ってか何言いかけたんだろう・・・優牙・・・気になる
「あ、俺部屋の片付けしてくるからなんかあったら部屋に来てくれ」

「分かったーん?あー!あたしも片付けしなきゃ!まだ残ってるんだ!」
「慌ただしいんだよお前!もっと静かにしやがれ!馬鹿」

「はぁ!?馬鹿とはなによ!馬鹿とは!仕方ないじゃない!何か足りたいと思ったんだからっ」
優牙の馬鹿!ベットなんて部屋に必要不可欠な物じゃない!
疲れた時にダイブしてフカフカを堪能したいんだから!
「馬鹿だから馬鹿って言ってんの。大人しく部屋に戻れよ夢華」
はぁーと溜息を吐く優牙は右手で髪をガシッと持ち上げ面倒臭そうに言った
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