俺様幼なじみは婚約者!?
俺は決意を新たにするように少し手に力が入る


「ゆーが?」
言葉を伸ばし、不思議そうに俺を眺める夢華
「なんでもねぇーよ、気にするな」
「?分かった!」
首を傾げるが納得がいった返事を返す
何か、こいつなりに気が付いたのだろう

だからなにも追及してこない
昔からそうだったように……


俺が悩んで苦しんでいた時も何も無理矢理聞かなかった

俺が話すまで待つ。そんな目をして語る
それがこいつの優しさでもあり思いやりでもある
一人一人をちゃんと観察し見極めてから短時間のうちにどんな性格なのか、どうして欲しいのかを察知する
無意識にだ

社長になるから。そんな理由で何でもやろうとする

漢検も英検も数検も全部
多分全て一級だろうな
コンピューター検定、ワープロ検定、エクセルとかも機械系も全て一級

ところどころ間違えるけど、それな検定と違うから、と答えが返ってくる

「今なに挑戦してるんだ?」
「んーとね、歴史系統の奴かなぁ。少し勉強中!」
こいつは専門学校でも行くのか。と俺は呆れる
「頑張れよ」
「うん♪」
ニコッと笑うと機嫌が良いのか鼻歌をする
優しい声が明るい音色が俺の聴覚を擽った
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