君だけのもの。







「流れ星だあっ!」




ふと見上げると
たくさんの流れ星が
流れている。





「龍、暗いんだから
そんなにはしゃいだら転ぶわよ〜」


「まま、これが流星群?」



「そうだよ。
早くお願いしないと
お星様なくなっちゃうよ〜」



「え〜!はやくしなきゃ!

えっとえっと…」



龍が目を閉じる。



私も目を閉じた。



願うのはただひとつ。





「りゅう…」





―――…今日も、
君の名前を呼ぶよ。





「龍がずっとずっと…
幸せでありますように」





―――……ずっと…ずっと、


いつまでも。




.
< 2 / 10 >

この作品をシェア

pagetop