君だけのもの。
「流れ星だあっ!」
ふと見上げると
たくさんの流れ星が
流れている。
「龍、暗いんだから
そんなにはしゃいだら転ぶわよ〜」
「まま、これが流星群?」
「そうだよ。
早くお願いしないと
お星様なくなっちゃうよ〜」
「え〜!はやくしなきゃ!
えっとえっと…」
龍が目を閉じる。
私も目を閉じた。
願うのはただひとつ。
「りゅう…」
―――…今日も、
君の名前を呼ぶよ。
「龍がずっとずっと…
幸せでありますように」
―――……ずっと…ずっと、
いつまでも。
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