君だけのもの。

過去






青く澄み渡った雲ひとつない空。



この空と真逆の心境の
私がいた。





清水 璃桜。

高校一年生。

まだ着慣れない
真新しい制服に身を包み、
人混みの中を流されていく。





きっと、私は今
世界で一番不幸な女だろう。



私の足は、自然と
駅に内装されているショッピングモールの屋上へと向かっていた。




.
< 4 / 10 >

この作品をシェア

pagetop