君だけのもの。





全ての始まりは、
中学二年の頃。



憧れだった初恋のひとつ上の先輩と
晴れて両想いになり

付き合うことになった。


毎日が新鮮で、楽しくて
ずっとそばにいたいと思った。








そんなとき、
私のふたつ上のお兄ちゃんが
死んだ。



私が信号を見ないで
渡ったりなんかしたから

お兄ちゃんは私を
かばって、天国に行ってしまった。



つらくてつらくて
私も死んでしまいたかった。


私がお兄ちゃんを
殺したんだ。





だけど、そんな中
そばにいてくれたのは、

和樹先輩だった。




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