葉が欠けた四葉のクローバー
プロローグ
太陽に負けてないくらい眩しい笑顔の君が好き。


少しメルヘンチックなところが、面白い。


「龍雅!!」


大きな声で俺の名前を呼ぶ君。



「おう......」



素直に成ることが出来ない俺は無愛想なことしか言えない。



「みんな待ってるよ!!」



「ああ....今行く。」


俺は、このツバキに救われた。



だから、俺は一生こいつと.....いや、みんなと一緒に生きたい。


「おせーよ!!龍雅」


「ごめん....伊織」


「伊織何かに謝ることなどない、龍雅」


「そうだな.....悠羽」


「そこ!!納得するな!!」


「まぁまぁ....そこまでにしなよ!!こわ~い狼さんが来て食べられちゃうぞ!!」


メルヘンオーラ全開のツバキ。


「「「あはははは」」」


大声で笑う俺達.....。


何時だったか....ツバキがこんなことを言ってた気がする。



”「僕達は四葉のクローバーみたいだね」”


っと........。


あの頃は何だよそれって思ったけど.......。


今やっと解った...確かに俺たちは四葉のクローバーだ......。


それは、それは、とても儚く弱い四葉のクローバー。


一つでも欠ければ機能しなくなる、何とも弱い.......。
< 1 / 22 >

この作品をシェア

pagetop